インサイダー、捜査情報漏洩に続くNHK3度目の不祥事である。貴重な受信料でなんちゅうくだらない、いや有害極まりない番組を垂れるのか。庇い立てしようのない下衆っぷりである。一応聞くが、TBSあたりがバレー中継からファンタジー色を消し始めたことに対するNHKとしての公式なリアクションと取ってもいいんだよな、おい。TBSだけじゃなくコアなバレーウォッチャーの一部が、日本人にとって身近すぎるバレーボール競技を体育の授業やママさんバレーのレベルで語ることをやめようぜ、と動き始めていることを会社全体で確認したNHKが、それに便乗したつもりなのか、逆に否定したつもりなのかはわからないが、いずれにしても「誤った最新のバレー」を伝えてしまった。
まさか『アタック潤・P』世代のスタッフが己の情熱の赴くままに作ったとは思わないが、CX得意の選手紹介PV並みに幼稚な代物だった。これで、せっかく日本のバレーを世界の流れに乗せようという巷のムードを打ち壊してしまった。田中真紀子金正男北朝鮮に帰してしまったのと同じくらい勿体ないハナシである。
ファンの視線がどれほど後退してしまったかと言うと、たとえば


>あのバックアタックはちょっとビックリで真鍋監督に感心


しまったw。この文章からはブログ主がバカだということ以外は何にも伝わってこねーなw。久光時代にはあれだけ竹下を貶していた眞鍋だが、おそらく選手サイドに竹下信者が多かったために、あいつのブン投げるようなセットを容認する以外に活路を見いだせなかったんだろうな。で「あのバックアタック」になるわけだが、眞鍋の現役時代を思い起こせば「あのバックアタック」を使うのはBパスになったときの選択肢としてでしかないだろう(←ちょっと過大評価してるんだがなww)。しかし、だとしたら日本のMB陣がネットから離れたセットを打てるようにならない限り、結局は2〜3枚ブロックの餌食になるんだよなww。目に見えるようである。


>現在世界ランキング5位だが、何せトップとは平均身長で10センチは違う。そこで、バックアタックをフェイントをかけておこなう技に挑戦しているとか。つまり、ブロックが降りたところで攻撃するわけだ。なんか日本的な気もするが、仕方あるまい。


わははは。こいつは日本の基本軸がいまだに「時間差」だってことをちゃんと看破してんじゃねーか。ところがそんな意見は完全に少数派で、


>それから、栗原選手のバックアタック・・・・・・・・・・・・・・・・・速くなってる
>何かかっちょ良かった(・∀・)
>世界バレーで、あのバックアタック(パイプというのか…)早くみたいな〜


だとか


>やはり、メグのアタックする姿は美しい。後光が射していますね^^


なんて言ってるバカもいるわけだ。もうブログなんかさっさとやめちまえよ。栗原は全日本の中でも竹下のセットをそれほど評価していない貴重な選手の一人であるけれども、健気に竹下のブン投げるセットに合わせて助走と踏切を制御していることにファンでさえ気づいてやれねーのかよww。栗原がNECを出てパイオニアに行った理由は、もちろん監督がセリンジャーだったこともあるし、佐々木がいたからってのもあるけど、それ以上に内田役子がセッターだったってのがデカイんだよ。栗原は内田がアタッカーを信じてアタッカー毎の打点にセットしてくれることを佐々木から聞いて山形に行っちまったんだよ。だから、


>そして、竹下選手のトスワークもハイスピードカメラで撮影されました。同じサインの攻撃でも、選手によって助走の位置などが違うので、竹下選手は選手一人一人に合わせてトスをあげます。さらに状況に応じて、ちょっとトスをためたり、時間がなかったらジャンプトスにして早くトスをあげたり、本当に細かい加減を瞬時に判断しなければならない難しいポジションなんだなと改めて感じました。


なんてのは真逆のことしか伝えていないわけだ。もちろんセッターはアタッカーに応じてオーダーメイドのセットを供給するのが本当なのだが、竹下はすべてのアタッカーを自分に合わさせてるんだからな。だから竹下と合う選手だけが活きるってゆーオカシナことになってるじゃねーか。そんなプレースタイルのセッターを中心に据えて十年以上もチームを作って来てるってんだから、まったくお粗末なハナシとしか言いようがねーわなww。そもそもこんなアタマの悪いやつ(ら)には「最高到達点」の意味なんか一生理解できっこねー。なんのために「最高到達点」という概念があるのか。あえて局面で言うとしたら、複数のアタッカーがマンキンで走りこんで、セッターはいずれかのアタッカーを選択してその選手の最高到達点にボールを置いてやる。そんな簡単なことさえ真鍋を筆頭にだーれも理解できてねーんだからなww。番組で流れていた、80年代のキューバあたりがセングリ見せてきたような攻撃についても、


>最後に全日本が今まさに練習している、早いバックアタックもハイスピードカメラで撮影されました。前衛の荒木選手にあげるようなトスを竹下選手があげますが、実は後衛から栗原選手が飛び込んできてそのトスを打ち込む映像でした。前衛の選手が打つようなスピードでトスがあがるので、相手ブロックは前衛について飛んでしまいます。だからバックアタックがほとんどノーマークで打てるのです。眞鍋監督が「これのバックアタックは女子では最速だ」と話していましたが、試合でバッチリ成功するところを見たいですね。


などとコイツは死んだようなことを書いている。おまけに眞鍋自身が「竹下が荒木にあげる球道とバックアタックのボールのコースが同じ」と恥の上塗りをしていたが、単純に言うとこの攻撃は「セットの位置に初めに飛んできた荒木は打たずに、次に飛んできた栗原が打つ」ということに過ぎねーんだから、結局はいつまでも「時間差」にこだわっている証左である。何の事はない、世界選手権を間近に控え「高速平面バレー」の完成なのであるwwwおめでたいバカばかりである。